乙女ゲーマーはお兄さまに恋してる

乙女ゲーヒロインを操作して恋愛することになった喪女の波乱万丈の乙女ゲーム生活を描いている『(ヒロインの)精神潜入ロマンティックラブストーリー』

エーデルブルーメ

再掲。狂ってる。

 

耐え切れずエーデルブルーメの感想を書きたいと衝動に駆られ「私が私であるためにはエーデルブルーメがエーデルブルーメでウワアアアアアアア」となったのだが、いざ書こうとすると何も書けない。
困った。感想がまとまらない。
そして非常にまずいことにフルコンプしたのは昨日だというのに記憶がもうない。

正確には鶏肉のパワーが強すぎて他の記憶が完全に消えてしまった。どこのメアリだ。

普段なら、PやライターやBGMやら細かくメモしつつプレイしそれを己のミジンコ以下の我が海馬のために色々書き残すのだが、エーデルブルーメをプレイしている最中にそんな余裕はなかった。

というわけでかすかな記憶を頼りに感想のようなもの。



ジェラルド様(cv小西克之)

この物語における唯一の癒し。萌え。天使。この作品において信用できる数少ないまともなキャラクターである。
ジェラルド様が出てくるだけで安心するし、ジェラルド様√以外で必ずジェラルド様を振らなければならないシナリオ設定の鬼畜差に思わず異端になりかけた。私は異端ではない私は異端ではない私は

よく分からないがジェラルド様はヒロインであるメアリちゃんを愛してくれていてよく分からないが突然求婚してくる。
ジェラルド様はなんといってもお優しく、メアリが嫌がることは一切しないのである。
しいて言うなら彼の天然さが招いた公開プロポーズがメアリを公開処刑へ追い詰めることになるのだがジェラルド様はこの中で一番いい奴だからこまけーことはいいんだよ!!!!!

エンドはよく分からないが冬眠?するエンドと、エンディングに入ったと思ったらいきなり数十年後になっててメアリが老衰で死ぬロックなエンドの二種類。
老衰エンド自体は私は好きだよ。流れる時間の異なる者同士が結ばれ、不幸が起きずに片方が老衰で死んでそれを看取るとか最高すぎるよ。

だけどエーデルブルーメのすごいところはそれさえもよく分からないところだよ。結ばれてからそのエンド迎えるまで何があったかまっっっっっっっったく分からないよ。でも二人とも幸せそうだからいっか~^^



コンラッド(cv水島大宙
ごめん。記憶がない。本当にごめん。裸のスチルは覚えてる。あと耳飾りを最初スプーンだと勘違いしててスプーン使いのテレキネシストだと本気で思っててごめんなさい。
彼の√は一番なんとかなりそうな設定とかシチュとかだったのになんともならなかった。
プレイしていて「あ~あ~そうだよねこういう展開だよね~」みたいになっても突如道がなくなってるみたいな……ある種こんなに王道を行きやすい設定なのに先が読めなくて面白かったよ
個人的にメアリの部屋での異端との対峙シーンでメアリが異端側についても断罪しないでくれるところ好きでした



ヴィクトル(cv安元洋貴
良い声。そしてツンデレ。良識はあるよ。こいつは本当にいいやつだなってジェラルド様とは別の意味で思った。
幸せになって欲しい。しかし彼のエンドはまっとうな幸福ではない。なぜなんだ。
メアリの幼馴染で、小さいころ三人で出かけた際に起った事件?事故?のせいで狼人間になってしまった心優しきロンリーウルフ。
どうしてこんないい子に村長を殺させるシナリオをハピエンまでに組み込んだのか意味が分からない。
でも違うの!!確かに村のクソ野郎どもを殺そうとしちゃったけど、村長にかんしては村長が悪いの!!あれは不慮の事故!!
だからハピエンで、逃亡しつつも子供生まれてひっそり暮らしてたのにリチャードがきてヴィクトル殺したシーンでは吐き気がウボオオオってなってやばかった。でもそうだよねそれが贖罪…✞ここであえてお約束なハピエンにしないところはイイネ!
ってしんみりしてたらヴィクトルおまえ生きてんのかよ
ごめんなさい。ここで私は考える事をやめました。メアリが幸せならいいよ。


リチャード(cv谷山紀章
ナルシストなフェミニストお坊ちゃまで若干うざい私の萌えを刺激する奴。
最初にプレイしてよかった。ヴィクトルのあとに攻略するのだけはオススメできないですね。
最初森に誘われるシーンで「リチャード!貴方のこと信じてたのに私を殺そうってのね?!メアリは騙せても私は騙されないわよ!!」とか思ってたので土下座したい。彼は他の√でも同じようにメアリを逃がそうとしてくれる良い奴だったのに!!
色々考えるとこの作品の中でリチャードは相当可哀想な人だと思った。
でもエンディングの意味不明さにかけては負けてないよ
旅芸人とか突然村に戻って手のひらクルーで大歓迎とか一番焦った。なんかシナリオ飛ばしちゃったかと思って。
よく分からないです。



バラーシュ(cv諏訪部順一
今作最大の謎
結局彼はなんだったのか?
アルトメイデンてなんだったのか?
輪廻?
運命?


もう……疲れたよ……考えても答えのない問題なんて……虚しい…………
でもバラーシュは可哀想なんだよ。徹頭徹尾彼の√は群を抜いて意味不明でもはやその意味不明さを楽しむ感じになっちゃってたけど彼が可哀想なのだけは私でも分かった!!!

エンディングは二つ。
メアリの血を飲んで運命がなんかよく分かんない感じだけど良い感じになるエンド。
あと、バラーシュが死んだと思ったら意外と生命力あって三日間くらい経ってから死んじゃうエンド。
アレ?もしかしたらこれ同じエンド内の出来事だっけ??本当に昨日のことなのに記憶がないんだけどさすがにもう一回プレイまでは無理なのでどなたか教えてください。

バラーシュ√は彼の可哀想さに母性をくすぐられて楽しむのと、諏訪部ボイスを堪能するのがポイントだと思う。




オーギュスト(cv細谷佳正
私はお前のことを書くためにこのブログ記事を書いたんだよオーギュスト!!!!!!!
本当はたくさん語りたいけど語れることが数点の異常ポイントについてなので手短に。

オーギュストはメアリの幼馴染で先生。メガネで緑髪でビジュアルなら私の好み。声もね。
明らかにメアリを好きなのがもろバレ。最初は「頑張れ!」って応援してた我。
(あと、とにかく細谷さんの演技が最高なのだ。
台詞は一括表示で重要な愛の台詞以外文章読んだらどんどん進めちゃう私だが細谷さんの演技はあまりに素晴らしすぎて飛ばせないことが多かった。)

進めていくといつからおかしくなったのか私もよく分からないけどとにかくオ-ギュストはおかしい
ありていに言えばヤンデレ。正直にいうなら病んでる人。
過去の事件で魂が異端とフュージョンしちゃったんだろうけどそれが表に出てきちゃっておかしくなっていった(……んだよね?!よく分からないけど

とにかく彼はおかしくなっていって殺戮とか始めちゃうし高笑いとかしちゃう。
発言もどんどんよく分からない感じになっていく
「私でないものは私が~」←あまりに意味不明すぎて台詞を思い出せない。
メモしておけばよかった。

でもここのシーンの謎台詞についてはなんとなくこういうことかな~?みたいなのは予測というか考えつつプレイできたんだけどそれでいっぱいいっぱいで終わった今はとにかくよく分からなかったという感想しかでてこない

でも彼の魅力を一番伝えられるのはこの場面ではないのだ。


エンディング、彼が完全に頭がおかしくなってしまってとうとう聖母なメアリちゃんの精神もおかしくなってしまう。
いわゆる廃人状態だ。わたしはこの廃人状態シチュが申し訳ないが大好きなのである。だがしかしここまで萌えない廃人シチュもあるのだと今回初めて学んだ。相手が救いようもなく狂ってる時の廃人シチュはひたすらに胸が苦しいだけだと学べた功績は大きい。
とまあそんな具合でかいがいしくメアリの世話をやく狂ったオーギュストさん。メアリはほぼ廃人ながらも「オーギュストをこのままにしたらヤバイ」と思ったのか徐々に回復する。恒例のよく分からない展開である。なんで回復した。

そしてオーギュストも落ち着きを取り戻していくのだが(よく分からないけど元に戻っていく)、ある日外に出たときにその事件は起きる………………

森から戻らないオーギュストを追いかけたメアリの目の前には小鳥を爪でぶっ刺しているオーギュスト
極めつけはこのセリフ

「ほら、見てごらん?今日は鳥肉が食べられるよ」




私は……言葉を失いました……
「負けた」…………そう、思いました
よく分からない感情で胸がいっぱいになって、
そして
「オーギュストのこと好きだわ」
そう思いました……………………




この感動を味わえただけでもエーデルブルーメをプレイした価値があると思います。
ここ最近慣れない新たな職場での仕事や人間関係でストレスが溜まりまくり、ろくにゲームもできない中貴重な休日を割いてプレイしたのがこの「エーデルブルーメ」。
私は、幸せだなと思いました。会社の中じゃ完全に異端扱いで「私は異端じゃない私は異端じゃない私は異端じゃない」と上司に爪をぶっさしたい気持ちの私ですが、自分の幸福を改めてこの作品に出会って感じられました。


この作品はイラストは素晴らしくBGMも主題歌も至高です。キャラも魅力的ですし、設定だって面白いです。
ただ、この作品を一言でいうならば「よく分からない」に集約されると思います。
今までもよく分からない乙女ゲーはありましたが、一線を画しています。
でも面白かったです。くsゲーなどと言われていますが私は好きです。
何故ならなんかよく分からないけど面白かったから。