乙女ゲーマーはお兄さまに恋してる

乙女ゲーヒロインを操作して恋愛することになった喪女の波乱万丈の乙女ゲーム生活を描いている『(ヒロインの)精神潜入ロマンティックラブストーリー』

【はかれなはーと】攻略キャラへの愛vs母親への怒り

今回の感想は、『はかれなはーと』
ざっくりとしたあらすじは、ヒロインは全く身に覚えがないのに『妖輝石』という石を持ってるだろ!よこせ!と次々に現れる変なイケメンたちに襲われ、そんな彼らと一緒に生活する羽目になる……という話。

OPに惹かれて買った。
宮野真守なので聞いて。

 

www.youtube.com

尚、エンディング付近までがっつり金太郎飴だ。
長すぎて舐めきるのに顎が疲れるくらいの金太郎飴だった。


ゲームスタートして初っ端から母親のキャラが濃すぎて話が何も入ってこないというアクの強さ!!!!
真っピンクの髪にロリロリした声、不思議ちゃんな性格!!!!!ギャルゲの攻略対象かよ。
私は本作においてこの母親にありえん苦しめられた。
金太郎飴ストーリーよりもロード時間の長さよりもこのゲームにおける一番のストレスはこのヤベェ母親だった。

この母親は典型的不思議チャンで自分のことを家族にまでペンネームで呼ばせ人の話を聞いてくれないという奴なのだが、最初に述べたようにヒロインを狙う男どもが次々に現れ普通に命を狙ってくる。
それなのにこの母親は「うちに住めばいいのよ~」とイケメンが現れる度に家に居候させるのだ。
正気か?

ヒロインは毎回その度に置いてけぼりにされて話が進み、周囲だけが盛り上がってヒロインが逆におかしいみたいな空気にさせられるのだ。
常識人が苦労する展開が無理なので胃に穴が開くかと思った。

攻略キャラの一人に先生がいるのだが、そいつだけは常識人だったので心配して家庭訪問してくれるシーンがある。
しかしこのイカれた母親は娘の担任相手でも容赦なしに不思議ちゃんムーヴをかまし、話が進まない。先生は完全にお手上げ状態だった。

娘を殺そうとしてる奴らを娘と一緒に住まわせて仲良くしなきゃメッよ~とか抜かす頭の湧き具合が永遠に続き、しかも攻略キャラ並みにストーリーに登場するので、キレすぎて命の母を服用しながらでないと進められないほどだった。

しかもヒロインに差分などないのにこの毒親には幼女が着るようなウサギのパジャマの差分立ち絵まで用意されていたり、無駄に父親とラブラブしているスチルなどまで出てくる。
いらないだろ。


今まで攻略キャラの性格の悪さやヒロインの頭の悪さにキレることは多々あったが、モブであるべきはずの母親にキレることはなかった。
というより結構な数の乙女ゲーをプレイしてきたと思うがここまでキレてストレス溜まったことはないくらいにこの母親に苦しめられた。

この物語では最大の山場というか真相がラストで語られる。
ヒロインは実は三年前の交通事故で死んでしまったが、父親が元々研究していた妖輝石を心臓代わりに埋め込んで生き返らせた。そして妖輝石の稼働時間がもうすぐ終わってしまうからヒロインは今度こそ死んでしまう……というという今までののんきなストーリーからは思いもよらないような激重な真実を知らされるのだ。


正直、居候に対して何もせず寧ろ一人目の居候を受け入れた父親も母親ほどではないが嫌な家族だな!と思っていた。
しかし娘の為に黙っていたとはいえずっと研究を続け、娘の為に協力者として一人目の居候を受け入れたことが分かり、個人的に父親は良い奴だなという感じになった。

問題はあのイカれた母親だ。
この話を聞いても「まぁ~そうだったの~」と全然取り乱さず、挙句の果てに自分を責めないのかと項垂れる父親にかけた言葉は「怒ってはいますけど十分苦しんだから許します~」

娘が二度目の死を迎えるかもしれないというのによくもまあこんなヘラヘラしていられるな!?

とまあ、終始この母親にキレすぎて肝心の攻略キャラに心を砕く暇がないというかストレスフルな状態で攻略しなければならず大変だった。

挙げるときりがないがこのままではヒロインの母親への怒りだけの長文ブログになりそうなのでサックリと攻略キャラの感想を書いていく。


姫宮七星(cv岸尾だいすけ

いわゆるパケ男。
一番最初に現れる宇宙人だ。彼が妖輝石を求めるのは、母国に帰る船のエネルギーにするため。そして先に述べた父親の協力者でもある。
地球の常識がないのでおかしな言動をとりがちだが、終始ヒロインを守ってくれる男でもある。

HAPPYEND
真相を聞いたヒロインは自暴自棄になり、自分を騙していた七星に対しても心を閉ざす。
そんなヒロインに七星は隠していた真実、自分は故郷では王子だが権力争いの真っ最中で、現在独裁政治を行っている王は地球侵略まで企んでいるからこれ以上犠牲を出さない為に妖輝石を手に入れたい、ということを話してくれる。
しかし七星はヒロインのことを好きになってしまっているので、故郷の未来とヒロインの命を天秤にかけることはできないと苦しんでいる。
しかしヒロインと話し合い、母星から迎えに来る弟が持つ別のエネルギー機関とヒロインの妖輝石を交換して埋め込むという成功確率の低い賭けに出る。
ここで弟に一緒に帰ろうと言われて、「俺にはもう国より大切な人ができたんだ」と熱い気持ちを語ってくれるのだが、いや、国より大切は言っちゃ駄目だろ!!!!!!!!!!
国は捨ててないとは言っているが結局はヒロインを選んで王の責任から逃げたんだから似たようなもんだよなと冷静になってしまった。
結局母星の争いはおさまり、2人も幸せに暮らしましたとさ。な終わり。


BADEND
バッドエンドなので「ヒロインのことは嫌いじゃない。けど、やはり俺は故郷の星が大切だ」と言われる。
正直こっちの方が好きだ。惚れた女と世界を天秤にかけて簡単に女を選ぶのがあまり好きではないので。
ヒロインもあっさり承諾し「無駄にしないでね」とだけ言って自ら殺される。

結局妖輝石を手に入れても故郷は戦争になり多くの犠牲が生まれ、ヒロインの為にも頑張ろうと七星が決意して終わる。

メインではあるがあまりパッとせず終わった。けど彼もずっといい人で良かった。

 

 

高坂ルイザ(cv宮野真守

自称魔術怪盗のルイザ。ナルシスト気味でcv宮野真守が非常に良く似合う。
こいつも最初は特に人の話を聞かない。「どうしてこのゲームのキャラはヒロイン以外みんな人の話を聞かないし自分勝手なんだ!?」とルイザにもキレていたが、彼は数少ないヒロインを殺そうとはしない攻略キャラなのだ。
そんな意外と良い奴なのでバッドエンドが存在しない。

妖輝石の真相を知らされた日に皆は出ていってしまう。
妖輝石もどうせ使えなくなるから!みんな私のことなんてどうでもいいんだ!と自暴自棄になるヒロイン。いや、わかってただろ!何を勘違いしているんだ。

ルイザもいなくなったと思ったら突然マスコミが家に押しかけてくる。
ルイザがマスコミにヒロインの命を狙うと嘘の予告を出し、マスコミと警察が協力してテレビ局で衆人環境の中ヒロインを守るとか言うクソ茶番が突然始まりヒロインも私も付いていけてない。

ルイザが助けに来てくれたけど完全見世物。
エリーゼ号の上で、ただの宝石なんかに興味ない。お前と言う宝を手に入れたいだけさ!こうして盗み出したんだからお前はもう俺のものだろう?だから勝手に死ぬな。勝手にいなくなることは許さない と告白されるけど見世物にされた時点でもうこっちの心は完全閉ざされてるんだよ。

最後に両親のところにいって昨夜話した通り娘さんはもらっていきます。とかいって、は?最後までヒロインだけ置いてけぼり?と最後までキレさせられた。

ラスト、皆が突然消えたのは巨大な魔法陣作る為だった。ルイザがヒロインを救ったのは人々の注目の力を集めて生命エネルギーに変換して、皆んなの寿命をちょっとずつもらったんだとか。いや、元気玉!!!!
テレビを見てる人からももらうことを考えると膨大なエネルギーらしい。つかそんなことできるなら普通に救えたのでは?このゲームにそういうこと言うのもアレだが。その反動でルイザは持って生まれた魔力全て失ったけど二人で幸せに暮らしましたとさ。

 

 

森泉晴音(cv小清水亜美

晴音は女装趣味の某国のスパイエージェント。
国の命令により妖輝石を手に入れようとしているがヒロインが気に入って居候仲間入りしたちょっと危ないお姉さんだ。声も完全に女性声優なので最後まで男だと思えなかった。

この√では真相知った途端にじゃあ殺して石をいただくわってなり、他の奴らも参戦。
皆倒され、ヒロインは自ら命を差し出す。どうせ死ぬなら役に立って死ぬと。
でも直前にできない!ってなってナイフを落とす晴音……そんなときに突然テラ(シナリオ途中で少しだけ出てくる隠しキャラ)が登場。
テラは悪魔で、妖輝石は元々テラの目玉だったらしい。
で、テラはヒロインの命を助ける代わりに晴音の母国と対峙してる国にある妖輝石の偽物を奪えと交換条件出される。そんなことすれば戦争になると悩む晴音。

HAPPYEND
母国の援助を受けず孤立無援で戦い、ヒロインの元に帰ってきた晴音。しかしその体はボロボロの死にかけ。
ヒロインは晴音を助けてといい、晴音はヒロインを助けろという。お菓子の取り合いみたいだとテラに言われ、じゃあテラがヒロインに与えるはずだった命の半分を私にちょうだい。ひとつしかないのなら譲り合わないで半分こしましょうと言って貰った命を半分こするエンド。
キャラもカプも好みから遠かったけどこの命を半分こエンドは割と好きだしぜひ他のゲームでも採用してほしい。どっちかが先に死ぬのしんどいじゃん……


BADEND
あんなにいい感じだったのに最後にやっぱり殺すって言われる笑
ヒロインはそれを受け入れ、晴音さんの生き方を貫いてください、そういう晴音さんが好きですから、と言うんだけどこのヒロインのこういうところ好き……好きな男の為に最後には命を差し出せる女が好きなので。

結局晴音は女装という生き方(生き方か?)だけは変えず、でも国への誓いなど消えてただ彼女の望む私でいることだけが残された。という本作でも特に後味悪いエンド

 

 

高柳尊(cv伊藤健太郎

ツンデレショタ生意気忍者くん
好きとかじゃなかったけどやっぱりショタツンデレは可愛い。

頭領がヒロインを殺せって命令してきたけど何かの間違いだから殺せない!と里の忍と戦って裏切り者認定。
尊を明らかに好きなクノイチが追っ掛けてきて、そのクノイチにお前のせいだ!って怒られるヒロイン何も悪いことしてないのに可哀想である。

ただ1番尊敬してるじっちゃが実は頭領なのにそのじっちゃの命令に背いてまでヒロイン守ってくれる尊くん最高に素敵だよ……


HAPPYEND
尊くんが自分のせいで苦しんでるのに耐えられないヒロインは自分の妖輝石を取り出してと頼む。それに対し、忍びの仕事で死にたくないのに殺されていく人をたくさんみてきた尊くんは、自分から死にたいなんていう奴は嫌いだ!と怒る。

その後あのクソな母親を人質に取られ、俺一人で助けに行く!というが舞さん(母親のペンネーム)は尊くんのことも息子のように思ってるからそんなの望んでない。私が行くとヒロイン。
母親は母親で捕まってるのに呑気でここでも最後まで腹立たしい。

じっちゃは、高柳の誇りを忘れたか!?とわざとはっぱをかけ、尊くんは自分が本当に守りたい存在……ヒロインのことを考えて、高柳の忍びの誇りとは主人を守ることだと思いだす。
じっちゃは尊くんの口からヒロインを守って自分の誇りを貫くという言葉を聞けて喜ぶ。
エンド後はじっちゃの墓参り。いつまでも追ってくるクノイチの女から逃げながらこれからも二人で〜的なやつなんだけど……

このルート、ヒロインの心臓どうなったの!?


BADEND
やっと隠れ家にたどり着いてもクノイチとじっちゃがいて、最後のチャンスだから今ここで殺せって言われるが拒否する尊。
ヒロイン「できるよ、尊くんなら」「私、尊くんのことずっと傍で見てたからわかるの。それが尊くんの仕事だし、尊くんきは忍びの誇りがある。私は、それを知ってる」

そして殺す尊……

ラスト、未だにヒロインを殺した時のことを鮮明に覚えている尊くん。あれから何人もの人間に仕え、命じられるがままに殺した。
「あの人のことだけ、あの人の思い出だけ、染みついたように離れない。あの人に会ったせいで、俺は……」
早く忘れよう。と考えてエンド
晴音バッドと似てるけど忘れようと思ってる点においてこのエンドが一番虚しいかもしれない

 

 

瑞穂昴(cv宮田幸季

昴くんは天使。神様からの命令でヒロインを悪魔から守るために来た子。本当に良い子だけど、良い子すぎてあとショタすぎて恋愛としては微妙だった。でもマジで本当に唯一の味方だったから許せる。

真相告げられて自暴自棄になった時に心配して昴くんがきてみんな心配してますとか言うけど
「皆って誰が?」
「嘘だよ。だって皆は妖輝石を狙ってここにきたんだから。私自身のことなんか、どうでもいいんでしょ?」

そうだよ。

テラの存在もあって昴は先輩の天使からこの件から手を引くように言われてしまって何もできないのだが、天使なら助けてよ!ってブチ切れたら昴が泣き出して笑った。
ヒロインも、神様や先輩に逆らって自分を想ってくれる昴くんに辛く当たってちょい反省。
自分の言うことを聞かない昴をヒロインが誑かしたんだと激昂する先輩天使はヒロインを殺そうとする。
錯乱状態の先輩天使はナイフを投げまくり、昴にまで当たりそうになったのをヒロインが庇ってしまう。
ここで血まみれのヒロインを抱える昴くんのスチル最高。

神様は僕の大好きな人をなんの感情もなく殺せるような存在なんですか!?そんな、そんな神様なんか、僕はいらないっ!天使でなんかいたくないっ!悪魔でもなんでもいい!助けて、助けてっ!由香里さんを!

とあんなに優しくてフワフワしていた昴くんが泣き叫ぶのはとても良い。
しかし神様を否定したことで昴は消えてしまった。

そこにテラが現れ、精神体である天使の元である羽があれば妖輝石にもう一度力を吹き込めると言って消える。

昴を庇って仮死状態になり半年昏睡状態になっていたヒロインを蘇らせる父親。
そこに妻を連れてくるのはまぁいいよ。その肝心の母親が「お邪魔しま〜す」とかいって全く娘の心配してないの本当になんなの?こいつが真の悪魔やんけ。

ヒロインの意識が戻ると昴くんが。ここは夢の世界らしい。昴くんの願いが叶うと知るが、それはつまり目を覚ましたら昴くんの命が消えるということなので目を覚さない!生き返らないというヒロイン。僕だって一人の男として貴方と共にいたい!という昴くんの言葉と共にテラが待ってましたみたいな感じで登場。昴の成長とおまえたちの可愛い愛に免じて大サービスだ!ってテラが二人とも生き返らせてくれるというエンド。バッド無し。

 

 

国谷和樹(cv堀川りょう

この男はヒロインの担任の先生。
そう……教師なのだ。つまりはJKヒロインの敵だ。ときメモ以外の教師攻略キャラを目の仇にしている喪女)
彼の選択肢選んでたら見たことないシーン。報告書を見ながら「彼らの情報はこれがすべてか。」「正体不明が3人とは。委員会でも突き止められないということはこの世界に存在し得ない、とも言えるはず」え、なに?

指輪しようとしたヒロインの手を取って男がつけてあげるものだよとか言って指輪つけてくれるの普通に許されざる所業。

全員共通で女友達が余計なことして発生するデートイベントがあり、そして必ず邪魔が入って1回目はお流れになるんだけど、まさかの文化祭練習中に呼び出されてこの前デートできなかったからみんなに内緒ねとか言ってカフェに連れ出されて普通にキモすぎた。引いた。本業教師じゃないだろうがやはり無理。

あと雷がすごくて恐怖するヒロインを慰めるイベントも共通であるのだが、その時こいつは真夜中に電話してくるのだ。いい大人が真夜中に電話すんじゃねー!僕も雷が怖くてとか堂々と嘘こいてんじゃねーぞ!!!常識ないんか!!!!!!!!

2人で花火見るシーンで、誤解されると困りますよねみたいなのゆーたら「いいや、少しも嫌ではないよ」「私は君の隣にいることを心地良いと感じてる。それを誰になんと言われても構いはしない」
って構えや!!!!!!!!!!!
いい雰囲気になってたら尊くん登場。先生から離れた方がいいって忠告。
「国家管理委員会のエージェントってすごいじゃん。隠すことないのに」

この教師もどきはヒロインの監視が使命だったのだ。

この後尊の手下の忍をバンバカ銃殺してく先生わろた。しかもここでルイザが駆けつけてくれてやっぱルイザはウザイがいい奴だなとなった。

真相告白後、先生はあくまで監視だから殺したりはしないけど所詮石のためなんだとショック受けるヒロイン。

先生はエージェントとして過去を捨てることを命じられ、毎回誰かを演じてきてそんな薄っぺらい自分を愛せるはずもなかったけどこの国谷和樹だけは違ったと告白してくる。
ラストみんな殺し合い。
晴音が殺しにきた時に先生と相討ちに。長瀬千遥が本当の名前だからチハルと呼んでくれ、と息も絶え絶えに言ってくる。
その後ヒロインも死ぬ。走馬灯みてる中でにテラに出会って右目のこととかを知る。犠牲になった感想聞かれて私が火種じゃないですか。と答え、テラが俺にも落とした責任あるという言葉にお父さんが移植したのが原因と答えるヒロインを面白く思ったのか願いを叶えるというテラ。
生き返らせなくていいから先生から私の記憶を消してと頼むと、テラは予想以上にいい女だと感心して、ヒロインが高校生になるところまで巻き戻してくれる。
そこには長瀬千遥と名乗っている先生が。お互いに記憶はないけど懐かしさを感じている……というエンド。
う~~~~ん……切ない系だけど、なんというか……泣けない時かけ


羽生凌也(cv杉山紀彰

PS2からの追加攻略キャラらしい。彼は本当にルートに入らないと何者か分からない一番殺意を感じる同級生。
ヒロインと同じく交通事故に合ってそれ以来誰も寄せ付けない性格に代わってしまった謎の男子だ。

初見で首を絞めてくるし話しかけるだけで無視されたり怒ったりするので正直一番やりたくね~~~~と思っていたこの√。(私は怒られたくないので)

しかし!!!!しかしだ!!!!!!!

彼はデートイベントで一応来てくれるしリベンジデートもちゃんと映画に誘ってくれてその後カフェにも連れてってくれる。
雷イベントではヒロインが怖がっていないか見に来てくれて膝枕までしてくれる。
そう……彼はなんやかんやできっと根が善人なのだ。だからこそ一緒に住むうちに少しずづ心を開いてくれるというかデレてくれるのだ!!!!!!!!

彼の秘密は終盤に語られる。彼は身体に不調を抱えており、その忌々しい身体をなんとかするためにヒロインを殺す必要があるという。

ある日彼に呼び出され、もう仲良くなれたと思っているヒロインはホイホイ付いて行く。
しかしそこで最初に会った時のように殺されかけるヒロイン。

七星が助けに来るが、2人が戦う中で凌也の腕が機械でできているのを見てしまう。
七星を退けた凌也はとうとうヒロインを手に掛けようとするが、殺せない。

「なんでお前なんだよ。お前じゃなければこんなことにはならなかった!」

こんなしんどいことあるか?!?!?!?!
その後凌也からヒロインと妖輝石の真相を知らされ、同時に自分の身体は殆ど機械だということも教えてくれる。

ヒロインが以前自分と凌也は似ていると言うことがあったのだが、それは半分合っていて、ヒロインは妖輝石で生き返ったが凌也は機械化で死を免れたのだと……。

その機械化は非公式実験みたいなもので、体は思い通りに動かないし毎日メンテナンスが必要でちょっとしたことで壊れてその度に死にたくなるような痛みに苦しむ……だから石を手に入れようとしたのに、凌也はヒロインを好きになってしまったのだ。

「お前にさんざんバカだって言ったけど。本当のバカは俺だ。殺そうとしてる奴のこと、好きになるなんて。本当にバカだ」

ヒロインはそれに対して自分も同じ気持ちだと告げるが直後に凌也の父親がきて凌也を連れて行ってしまう。


BADEND1
あれ以来凌也は家に戻ってこず、自分から凌也の家を訪ねるヒロイン。
そこでやっと会えた凌也は最初に出会った時のように無慈悲にヒロインを殺そうとする。その目は自分に告白してくれた時の目ではなかった。

凌也の父が、凌也の記憶を操作してヒロインへの好意だけ消したのだ。
ヒロインは最後、凌也の為ならと抵抗をやめ殺される。
殺した後勝手に出てくる涙に戸惑う凌也に、すぐに調整してやると凌也の父親が言ってエンド。

こういうバッドエンドは好きだ。しかしなんというか凌也が普通に可哀想すぎて大好きなはずのバッドエンドに興奮しきれなかった……


BADEND2
凌也に会いに行って凌也の父親に捕まってしまうヒロイン。
凌也の父は、息子の事故はチャンスだった。自分の開発した人工臓器を試す絶好の機会だったと言う。ヒロインの母親もやべぇ奴だが凌也の父親は真の意味でやべぇ奴だった。

自分の父とは違いただ欲望のために自分の子供を実験に利用したと怒るが、もう逃げられないと悟ったヒロインは自分が犠牲になって凌也が助かるのならと抵抗をやめる。
そんな時、凌也が駆けつけてくれるのだ。
薄汚れた手で由香里に触れるな!と怒ってくれたことにも名前を呼んでくれたことにも興奮した。
凌也は暴走し研究室を滅茶苦茶にするがそれはつまり体のメンテナンスを受けられなくなるということでもあった。

ボロボロの凌也を見て、もう私は死ぬからいいの!と言うと
「黙れよっ!お前を犠牲にして生きるなんてできるか!」
「どうせ死ぬからいい?だったら最初から助けに来ない。俺は、俺はお前が好きだ、大事なんだ。だから、あと数日であっても生きていてほしいんだ」

もうどう考えても神ルート。

逃走した父親によって崩れていく研究所に閉じ込められた二人。
凌也の身体ももう限界で動けなくなる。


「あいつを殺して自分も死ぬとか、よく考えてたけど。こういう最期は、考えてなかった。」
「好きな奴と一緒にいられるって」
「由香里、もし俺のわがままを許してくれるならら。俺もお前も死ぬはずだった人間だ。一緒に、死に直そうか」
「うん。凌也くんと一緒なら、いい」

 


最後キスをしながら
『機械だなんて信じられない。腕も手のひらも、唇も全部、こんなに優しくて暖かいのに。けれど、私と凌也くんは……本当は出会っちゃいけなかったのかもしれない。恋をすることも、ただ一緒に生きていくこともできないはずの命だったんだから……』と思って死んでいく。

 

 

このエンディング、本当に本当に最高だった。
正直乙女ゲーやる気力ずっとなくしていたけどこのエンドのおかげで愛を思い出しましたよ私は。


HAPPYEND
上記のバッドエンドの死ぬところで分岐し、
もっと違う出会い方をしていたら。
ここじゃないどこかの世界を夢見ることが許されるのなら

私、凌也くんと普通に恋をしたかった!

 

と強く願ったヒロインの元にテラ登場。
「ここじゃない世界も普通の恋も許してやらないが、自力で切り開く未来は与えてやってもいい」といって瀕死の二人を助けてくれる。

その後凌也は居候を続け、ヒロインは凌也が昔得意だったピアノを習い始めて二人仲良くエンド。

 

バッドエンドの方が好きではあるけどなんか一番良かった~となったエンディング。

 

 

テラ(cv杉田智和
全員ハピエン向かえると攻略可能な悪魔。
本当は神様。

真相√的な扱いなせいで物語がややこしいが、本当にアバウトに振り返るなら、神である自分が作った世界は自分が作ったようにしか動かないから退屈だったから滅ぼそうとしたけどヒロインの頑張りによって心境の変化があって世界を滅ぼすのはやめたよ☆みたいな話だった。

 


全体を振り返り、やはり金太郎飴の苦痛が半端ではなかった。
しかも母親のせいで本当にとんだ苦行だった。
もしこれをプレイする私と同じ感性の人がいたら真面目にアロマ焚いてハーブティー飲んで命の母を飲んだ方がいい。

ただ、ヒロインが既に一度死んでいるとか死ぬ運命とかいう重い設定なのはよかった。ぜひ検索してほしいのだがこのゲームのイラストはギャルゲ的なふわっとした絵柄で、まさかこんな死にまくったり重い話だとは思わなかった。こういうジャケ詐欺は大歓迎。

あとどうでもいい感想としてはヒロインの部屋殺風景すぎた。ヒロイン部屋マニア的に未だなってないほど人の生活感がない。
ヒロインの部屋感がなくてすっかり写真も撮り忘れてた。